階級エアライン

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島のエアライン

毎日新聞出版社から発売された「島のエアライン」を読了しましたのでその感想です。

島のエアライン

島のエアライン

島のエアラインとは

「島のエアライン」は実在する航空会社「天草エアライン」を舞台にした本です。

 

上下巻の構成になっており、上巻は天草エアラインの立ち上げから就航まで、下巻はその後の話となります。

ざっくりと本の内容と感想

上巻

天草エアラインの就航までは苦難の連続でしたが、やはり初フライトは感動でした。職員の何もないところからの試行錯誤や工夫も感心しました。新規事業立ち上げは苦労も多いですが、達成感は大きいですね。

下巻

就航後の赤字対策、路線や機材の変更など様々な問題が次々と天草エアラインにやってきます。どこの組織でもそうですが、定期的な人の異動は避けられず、それによってチームが活性化したりその逆が起こったりします。

 

機長は天草エアラインには搭乗した事はありませんが、小規模な航空会社はなかなか経営が大変そうですね。一方、航空業界は日本だけでなく世界中と繋がっていて様々なネットワークがあることを感じました。

 

上巻の巻末についていた「航空・経済用語集」は非常に役立つ内容でした。

一方で本編には図や写真が全くないため、すぐに分からないことがあった場合、都度調べる必要がありました。航空機ネタがわからない初心者はそのまま読み進めるのは辛いかもしれません。あと時系列や登場人物の整理のため、年表もあった方が良いですね。

 

JALパックには天草エアラインを利用するツアーもありますのでに興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。